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先日、クラシック音楽の祭典、ラフォルジュルネ・オ・トーキョーに行ってきました。
有楽町駅の目の前の国際フォーラムにて毎年G・Wに3日間にわたって行われるイベントです。
ちびっこも入れるオーケストラのコンサートがあり、息子と一緒に鑑賞できるのを楽しみにしていたのですが…
クラシック音楽に興味のない夫は、コンサートの間、近隣を散策するので会場入口で別れる。入場するやいなや、「オレ見たくないんだよね」と。案内のボランティアスタッフの人たちにあいさつ代わりにそう吐く。
その後はさもありなんの状況でした。。
母、大反省。チケットを購入した2ヶ月ほど前には行く気まんまんだったのに、当日は乗り気でなかったらしい。
隣の席にいた、5歳児の息子と同じくらいの女の子にもほんとは来たくなかったんだよねーとさりげなく何度も言っていた。女の子は困ったようにわたしの顔をじっと見ていた。
そんななか、指揮が三ツ橋敬子で感激する。まったく予想もしていなかった。指揮者には珍しい女性で、しかもまだ30代。天真爛漫な美しさを持った彼女は、ちびっこたちに、元気に、わかりやすく、曲の解説をしてくださった。
ああいういきいきしてかっこいい女性を見ると本当にすがすがしい気持ちになるね。
生の指揮に興奮し、情感とバイタリティあふれる姿とオーケストラのハーモニーに一心に耳を傾けつつ、無茶をいう息子を制止しつつなだめつつ、頭が混乱しながら聞いていた。音が大きくて激しめになると子どもの声はかき消されて母は安心するのです。
三ツ橋さんが、いよいよ最後の曲ですと言うと、息子は「やった~!」と言った。隣の女の子のお母さんが思わず大笑いし、「どうして来たんだろうね」というのを聞いた。母、赤面。
わちゃわちゃが最高峰に達し、母のテンパリも臨界点?に達したとき、平原綾香の歌でおなじみのジュピターの、ゆったりと荘厳な場面になった。そのとき、ふっと静かになり、隣の女の子と、入場時にもらった光る輪っかをつなげて(外してつなげることができるのだ)大きな輪をつくっているのを見た。
子どもの領分ですね。おとなが思いもしないところで子どもたちは通じ合っている。コンサートが終わるときにその子があめを息子にくれた。その子のお母さんに、終始落ち着かなかったことを詫びた。子どもですから~!と明るく笑ってくれて、内心、ほっとした。いや、周囲の人たちにも落ち着いて聞けずほんとごめんなさいです。母の読みが甘かったです。
息子はコンサート終わりに、オレのチケットは買わないでね!と念を押してきた。日に日にはっきりいうようになったな。
このあとは、娘が見てみたいと言ったグレゴリオ聖歌などのアカペラをふたりで鑑賞した。ああ、このくぐもった声が好き。幾重にも重なる男女混声のハーモニー。神聖な気持ちになり、意識をどこかへ飛ばされました。生歌はやはりいいですね。。。
国際フォーラム入口のハンバーガー屋さんのハンバーガー、おいしかったです。むしょうにハンバーガーが食べたいときにはぜひともおすすめしたい。
ああ、長いG・Wも終わりが近づくとあっという間だったような気がするな。
いろんないい刺激を受けたG・Wでした。このままグルーヴィーアンドヴィヴィッドに突き進むぜ。